2009-09-06

炭酸リチウムの値段と自動車の使用量


出典:国際レアメタル&リサイクル研究会

炭酸リチウムは電池の容量(キロワット時)当たり約1.5キログラム必要であるといわれている。炭酸リチウムの価格は、2004年までは1キログラム当たり100円、2008年6月には800円を超えた。(1RMB=13.55円で計算)。しかし、その後世界的な不況で商品市況が暴落した。2009年3月では508円である。プリウスの電地容量は約5kwhである。必要な炭酸カルシウムのコストは、3,800円である。プラグイン式電気自動車では電池容量が一気に増大する。例えばアイミーブは16kWhであるので、炭酸リチウムのコストは、12,000円になる。日産の電気自動車は、アイミーブの1.5倍といわれているので、炭酸リチウムのコストは、18,000円、重量は35kgと予想される。
Salar de Atakamaの炭酸リチウムの生産量は年間5万トンであるので、全てを、自動車用35kgに使うとすると、140万台分の電池が作れる計算になる。しかし、リチウムは他の用途ににも使われており、世界的にリチウムの需要が足りなくなる。リチウム電池の主要生産国である韓国、日本は、原料リチウムを輸入に依存している。リチウムの埋蔵地域は南米と中国に偏在していることが懸念として挙げられる。海水中にはほぼ無尽蔵にリチウムが存在するので、分離する技術開発が研究されている。

出典:国際レアメタル&リサイクル研究会

尚、リチウム電池の正極にコバルト酸リチウムを使う場合、コバルトが希少金属で値段が高いので、コストがかかる。現在キログラムあたり3,400円くらいである。現在はコバルトの変わりにコストの安いマンガンを使う方が一般的になってきている。

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