2008-12-11

名古屋大学理学部物理学科で勉強していました



今日は、小林誠、益川敏英さんがノーベル物理学賞、下村博士がノーベル化学賞を受賞した事をテレビで放送している。私も今から40年前に名古屋大学理学部物理学科で学んでいたが、今でも、教え方は変わっていないようである。私のところに名古屋大学理学部・大学院理学研究科広報誌が送られてくる。その10月号の最後のページにあわてて間に合わせた特報記事として小林誠、益川敏英さんがノーベル物理学賞、下村博士がノーベル化学賞を受賞した記事を載せている。次回の送られてくる雑誌にはもっと多くの記事が載せれているに違いない。同じ大学で小林さんと一緒に研究していた世代として大変誇りに思います。

私は、田舎の高校を出たものだから、素直に教えに従ったと思う。教授から、「ハイゼンベルグなどノーベル賞を貰った人は、25歳までに理論を完成している。私たちは君たちに教えることは何も無い。自分で勉強し、そして共に考え、援助をする。」と言われたのを今でも覚えている。
研究室には、特定の教授の名前は付いていない、ゼミももちろん特定の教授の名前は付いていない。私たちは、自治を与えられていた。自由に研究するために、本が欲しかったのであるが、学生が注文すれば、1冊でなく同じ本を何冊でも買ってもらうう事が、認めれた。

講義は、好きな講義の他に教養部の時はドイツ語、生物なども単位をとらなくてはいけないのであるが、理学系のテストには、学生の方が偉いのであるから、何を書いても単位がもらえたとおもう。たとえば、「早く弁当を食べたくなる反応」などふざけた答案を書いたものもいたが、単位は貰えたはずである。

素粒子物理学の坂田昌一先生、相対性理論の早川幸男先生の講義をワクワクして聴いていた。

教えるものが何もないといわれると困ってしまう。自由ほったらかしで、自分で動かないと、何も生まれない。私は、おかげで、自分の好きなときに(夜中)大学に出かけ勉強し、夜は家庭教師などのアルバイトができた。

何故、引力は距離2乗に反比例するのか?
2.01ではいけないのか?
何故宇宙は膨張するのか?
完備な空間?
繰り込み理論
量子力学
相対性理論

そんな事を深く詰めていくと、分かったという気になります。
電波として波が伝わって行く、半導体の中を電子が飛び回っている
ビッグバン、重力波が押し寄せてくる、次から次へと現象がどうなっているのかイメージがわいてきます。

小林・益川理論はその当時から知られておりました。研究室では、教授もさんづけで読んでいました。学部学生も、民主的に参加を許され、一緒に研究することが、求められていました。

身近では坂本先生の教えがこれに近いと思うのです。
私は、こういう教育が必要と思います。いかがでしょうか?

0 件のコメント: