2008-12-12

自分がもっとしっかりしようと思います。

このブログは気軽に始めました。文章がヘタで、入力ミスが多いです。だんだん慣れ上手になってくるのを期待しているのですがどうでしょうか。しかし、書くに連れ、段々責任を感じてきました。今日は、ノーベル賞について報道する日本のマスコミの理化学知識の低さ、品性のなさを感じました。益川さんへのインタビューは、お笑い芸人としてしかレポートできていません。見ていて益川さんは、バカなレポーターは相手にしておりません。ノーベル賞など理化学知識が必要で、西洋の文化について報告するのを忘れ、視聴者におもねった、誤ったレポートしかできないテレビレポターに腹はたちませんでしたか?
または、情けなくおもいませんでしたか?

ノーベル賞の授賞式は、どのような雰囲気で、どのように行われるのか等を2000年に星野亜紀さんという北里大学大学院のかたが報告されています。すばらしい文書ですので掲載させて頂きます。

ノーベル賞授賞式:

この日に味わった臨場感は今までの人生で最高のもので、これからの人生において貴重な位置づけになると確信しています。

スウェーデンの発明家アルフレッド・ノーベルAlfred Nobelの亡くなった日を記念して、ストックホルムでは毎年12月10日にノーベル賞の授賞式が行われます。(ノーベル平和賞はノルウェーのオスロで式典が行われます。)今年もこの日の夕方よりコンサートホールConcert Hallにおいてノーベル賞の式典Nobel Prize Award Ceremonyが、続いて受賞者を囲む晩餐会Nobel Banquetteと舞踏会Nobel BallがシティホールStockholm City Hallにて行われました。

私は振り袖を着て出席したのですが、他の参列者は皆ブラックテイル(燕尾服)やきらびやかなイブニングドレスに身を包んでいました。コンサートホールに到着すると、おびただしい数の群衆が周りを取り囲み、会場は熱気に包まれていました。リムジンが到着する度、大きな歓声やフラッシュの嵐が起こり、人々の興奮しきった様子が伺えました。

会場の中に入った私はまず、式典が行われるステージの醸し出す何とも言えない雰囲気に感心しました。客席には真っ赤なじゅうたんが敷き詰められており、ステージの上にはおそらく審査員や現地の国会議員などが座るであろう高級そうな椅子が並べられていました。中でもとくに目を引いたのがステージ上方の巨大なパイプオルガンです。私はあまり教会などに足を踏み入れる機会はないのですが、こんなにも大きくて立派なパイプオルガンを目にするのは初めてでした。

授賞式開始までの間、私は会場の様々な位置からステージを眺め、荘厳な雰囲気をたっぷりと楽しみました。そしてステージの人が皆着席し、オーケストラも配置に着いていよいよ授賞式が始まろうとしたとき、私の心臓はドキドキと今にも飛び出しそうになっていました。

式典はオーケストラによる盛大で見事な演奏で始まりました。そしてスウェーデン国王を始めとする王家の方々が入場するときには、受賞者やステージの人、観客全員が起立し国家を斉唱しました。ステージの上方にはスウェーデン王国の国旗もかかげられており、私はその場の醸し出す迫力に圧倒されました。授賞式は日本などでよく見受けられるような、形式ばった堅苦しい挨拶などは一切なく、各賞受賞とオーケストラによる演奏でたんたんと進行していくものでした。しかし、受賞そのものは国王自らの手によってメダルが渡され、世界的な学者といっても受賞者達はさすがに緊張した表情をしていて、私はその面もちからノーベル賞の偉大さというものを改めて実感させられました。そして各賞受賞の瞬間にはオーケストラによる素晴らしい演奏が繰り広げられ、まるで会場全体がひとつの楽器となって響いているような、とても感動的なものでした。式典が終了してからも、私はまだ夢の中にいるような気分で感動の余韻にひたっていました。

式典に続いて、受賞者たちや王族の方々などを囲む大規模な晩餐会および舞踏会がシティ・ホールCity Hallで開かれました。授賞式の行われた会場からは専用のスペシャルバスが用意されていて、私たちを含め参加者達はそれに乗って移動しました。あいにく外は雨が降っていましたが、群衆の数は先ほどより一層増えており、街の興奮も全く冷める気配を見せていませんでした。ストックホルムの街の人々がどんなにかこのノーベル賞という一大イベントを誇りに思っているかが伺えました。

晩餐会には数千人の人々が参加したのですが、会場となった一階のブルー・ホールBlue Hallに入ったとたん、私はおびただしい数のテーブルと食器類が並べられている姿に驚きました。ひとつのフロアーにたくさんのテーブルが一度に並ぶほど会場は広く、また側面には二階へとつながる見事な階段がありました。指定されたテーブルに着席すると、すぐにウェイターが乾杯のためのシャンパンをつぎにきました。食器はすべて金をベースとしたもので揃えられていて、テーブルのあちこちに、噂に聞いていたノーベル賞のメダルをかたどったチョコレートが置かれていました。

しばらくすると、二階から王族の方々が入場し、私たちは全員起立して迎えました。そして、非常に大勢のウェイターたちが一斉に階段の上からメインディッシュやデザートを持ってくるのでした。3時間に及ぶディナーの中盤には、階段付近行われるショータイムもあり、会場の人々はとても楽しんでいるようでした。このような大規模で盛大な晩餐会は改めてノーベル賞の偉大さを実感させるものであり、私は贅沢なひとときを過ごすことができました。

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