2009-09-14
GMボルトの特徴
GMボルトはエンジンは電池の充電専用に使われる。走行動力源はモーターだけであるので130kwの高出力モーターを採用している。ボルトには16kwhのリチウムイオン電池が搭載されている。この電力は、一般家庭の1日で消費する電力量である。フル充電時の最大航続距離は40マイル(約64km)。バッテリー残量が少なくなると、発電用の1.4リットル直4エンジンが始動。ジェネレーターを回して、モーターに電力を供給するとともに、バッテリーを充電。その結果、航続可能距離は480km以上まで伸びる。
最近GMの燃費が230MPGと発表され話題になった。GMの燃費は、EPA(米国環境保護局)が年内に導入予定の新燃費基準に基づいて行われた。
GMはEPAの新燃費基準に基づき、バッテリーだけで走行可能な40マイル(約64km)を走行後、11マイル(約18km)を充電用エンジンを回しながら走った。トータル51マイル(約82km)を走行した時点で、ガソリン消費量を計測した。
ボルトは0.22ガロン(約0.83リットル)のガソリンを消費した。
燃費を計算すると、51/0.22=231。つまり、230MPG(約98km/リットル)になった。
GMは「230MPG」のフレーズをキャンペーン名称として使っており、「世界一の燃費性能を達成」と、ボルトの燃費の良さを大々的にPRしている。
EPAの燃費基準がGM救済に作られているとは思えないが、法規にはこのように一見おかしいところがある。法規をうまくクリアーしPRに利用する事が大事な戦略である。
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