2009-09-17

プリウスの特徴と今後の自動車政策







私は現在プリウスに乗っている。2008年2月に購入したからもう1年半乗っている。
今までに、自家用車として購入した自動車はフロンテ360SS、
フォードトーラス、カルタスターボ、エスクード、ワゴンR、そしてプリウスである。
自動車会社勤務時代は参考車の性能を知るため、国産、外国のあらゆる車を試乗した。
いつも、マニアックな車が好きだったので、スズキでもターボ、エスクードを買った。
元勤務したスズキには申し訳ないが、ハイブリッド車を知りたくて購入した。

インサイトも調べてみた。
インサイトは言わば、電動アシスト自転車と同じメカニズムである。
モーターの出力が小さく、モーターだけでは走らなくて、エンジンをアシストする役目に徹している。
モーターが発電機を兼ねており、ブレーキ時は発電機になり、慣性の運動エネルギーを回収し
バッテリーに蓄える。
加速時、発進時にはモーターの力がエンジンをアシストしきびきびと動く。
部品点数がプリウスと比べると圧倒的に少なくなり、モータが小さくバッテリーも小さいので、原価が安いはずである。

プリウスのモーターは強力であり、2km程度ならばモーターだけで走ることができる。
人込の中を走るような低速では、エンジンが停止しておりモーターで走る。
その場合音が静かであるので、周りの人に注意して走らなければならない。
また、時速60km程度を維持すると、モーター駆動だけで走れる割合が増え、燃費がリッター30km程度にまであがる。
街中を走る普通の燃費はリッター23km程度である。
乗ってみて最大のメリットは、燃費もあるが、
私は、モーター駆動の静かさとトルクの大きさによるスムーズな加速をあげたい。
一度この静かさとトルクの大きさを味わうと二度とエンジンの騒音と振動に戻りたくない。
つまり、この乗り心地のよさから、電気自動車の潮流は避けられないと思う。

電気自動車の課題は、航続距離と充電時間、
バッテリー用リチウムとが有限資源で、中国や、南米にあること、
エンジン無しで暖房をどうするかという問題に限られる。

かつての排気ガスのマスキー法で決められた排出値をクリアする方がはるかに難しかったと思う。

私は通勤に使う街中を走る車は二人乗りの電気自動車になると思う。
一方、もう一台、ご家庭には、軽トラックや、ミニバンや、SUVや、4輪駆動車を提供する機会があると思う。
軽トラック、ミニバン、SUV、4輪駆動車はエンジンも使うハイブリッドとする。
悪路を走行したり、長い航続距離を走るのにはエンジンのアシストがあるほうが良い。

そうすれば、エンジン関係部品メーカーは生き残れるし、中国などもそう簡単には追いついてこれない。
二輪車についてもファミリーバイクは電気、遊びはハイブリッドでいけると思う。

このようなグランドデザインの基に、アメリカや欧州と協調してまた切磋琢磨して、
衝突安全性、燃費規制に各国の独自規制をまぶして、
ちょっとやそこらの技術では車作りができないように政策的に持っていく必要がある。

余談であるが国会議員うちの500名は不要ではないか?
そうすれば議員経費が500億円浮くし、官僚がやたら法律を書き直す無駄な仕事も減るし波及効果は数千億になる。
これだけのお金をかけると、投資効果の大きい仕事はまだある。
例えば海中からのリチウム回収のように。
またリチウムを利用した核融合発電のように。

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